作词 : 西沢 爽作曲 : 遠藤 実こころで好きと 叫(さけ)んでも口では言えず たゞ(だ)あの人と小さな傘(かさ)を かたむけたあゝ あの日は雨雨の小径(こみち)に 白い仄(ほの)かなからたち からたち からたちの花(セリフ)幸せになろうね あの人は言いましたわたしは 小さくうなずいただけで胸(むね)がいっぱいでしたくちづけすらの 想い出(で)ものこしてくれず 去(さ)りゆく影(かげ)よ単衣(ひとえ)の袖(そで)を かみしめたあゝ あの夜は霧(きり)霧(きり)の小径(こみち)に 泣いて散(ち)る散(ち)るからたち からたち からたちの花(セリフ)このまま 別(わか)れてしまってもいいのでもあの人は さみしそうに目をふせてそれから 思(おも)いきるように霧(きり)の中へ消(き)えてゆきましたさよなら初恋(はつこい)からたちの花が散(ち)る夜でしたからたちの実(み)が みのっても別(わか)れた人は もう帰らない乙女(おとめ)の胸の 奥(おく)ふかくあゝ 過(す)ぎゆく風風の小径(こみち)に いまは遥かなからたち からたち からたちの花(セリフ)いつか秋になりからたちには黄色(きいろ)の実(み)が たくさんみのりました今日もまた 私はひとりこの道を歩(ある)くのですきっとあの人が帰ってきそうなそんな気がして